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ポスト・モダン

シック&エレガンス

ポップ

ハイテック・モダン
私達にこのデザイン・コンペへの参画の招請が届いたのは、広告代理店「(株)博報堂」からでした。
このデザイン・コンペは、日本を代表する大手広告代理店のトップ4社によるコンペで、私達に求められたのは、「博報堂の顔」として、コンペに優勝することでした。
デザイン制作を私達ノン・デザイナーズが担当し、営業管理を博報堂が担当する、という体制です。
私達は、岡田(ノン・デザイナーズ代表取締役)のかねてからのアイデアである、「デザイン・トレンド戦略」を試す絶好の機会、と考え、「トレンド別に3〜4案のデザインを提案する」、という方針を博報堂に提案、これに快諾を得ました。
ライターは、「煙草に火がつく」という利便性を技術によって可能にしたもので、この技術は煙草をすう全ての人に有効であるため、ついつい「1つの商品で万全」と考えられがちです。
しかし、ライターという商品は、人それぞれに「好み」が違いますから、「1つの商品」で市場の全てをカバーすることなどはとてもできず、消費者の好みに応じた「いくつもの多様性」が要望されます。
私達は、消費者をターゲット別に細分化し、これと「デザイン・トレンド戦略」をクロスさせて、最終的に4つの方向を抽出しました。
1つは、急速に喫煙人口を増加させている女性層。これには、「奇抜なおしゃれ」・「皮肉なジョーク」といったトレンドを表す「ポスト・モダン」。
2つは、高級ブランド・ライターへの対抗で、中間管理職以上の中高年層。これには、高級感あふれる上品なトレンド「シック&エレガンス」。
3つは、法定年令から上の、男性ヤング層と、サブ・ターゲットとして同年齢の女性ヤング層。トレンドは、スポーティー感のある躍動的な「ポップ」。
4つは、25〜35才男性サラリーマン層。特に技術系サラリーマンをイメージして、「ハイテック・モダン」。
私達のこの提案は、クライアントから高い評価を得て、中に、「シック&エレガンス案は、200円でも全く問題無く流通する」、とまで言われました。
数ヶ月経過ののち、博報堂からもたらされた通知は、「優勝」という結果でした。