日本IBM(株) 屋外設置型情報端末 デザインコンペ
〜プロダクト・コンセプトの構築戦略と展開〜

デザインの前提条件

  1. 鉄道ターミナルの構内・ビルあるいは、大型テナント・ビルのホールに設置され、利用者が自宅や会社あるいは、外部のPC情報源にアクセスするための情報端末。
  2. 14' LCDディスプレイ、A4プリンター、カードR/Wを備える。
  3. プライバシーを確立できる構造とする。

考察は、この端末機の使用頻度が高いのはどんな人達か、また、どんな人達にこの新しい端末機を使って欲しいか、というターゲットのセグメントから始めました。 さらに、これに「デザイン・トレンド戦略」をクロスし、3つの方向性を抽出しました。


  1. 30〜40才の「エリートビジネスマン」を主な中心として、加えて「ヤング・エグゼクティブ」、「女性エグゼクティブ」層。これに当てるトレンドは、先進的な機能性、先端的な行動様式、などを表現する「ハイテック・モダン」。
  2. エディターやクリエイターとよばれる情報最先端の人達。この人達の行動様式は常に新しい流行を生み出すとして、社会的に注目をあつめる層。これには、「奇抜なおしゃれ」や「皮肉なジョーク」といったトレンドを表す「ポスト・モダン」。
  3. 18〜24才の男女の学生層。これには、明るく躍動感があり、遊び心あふれる楽しいトレンド「ポップ」。

「ポスト・モダン」案を私達ノン・デザイナーズの推奨案とし、加えて、車椅子でのアプローチを計算して、全体や細部の寸法を決定しました。説明のためのコンセプト・パネル、それぞれのターゲット毎のイメージ・パネルを添え、また、制作の中で検討した数多くのエスキース・スケッチも、編集してパネル化し、プレゼンテーションを行いました。数週間後、日本IBMから、私達ノン・デザイナーズの案が「No.1のプライズを得た」ことの通知を受け取りました。
「制作の過程が論理的で、そのプレゼンテーションが優れていた」との後評の言葉が、添えられました。